測定シミュレーション

環境放射線の測定例がないので,この記事を書くのを躊躇していましたが,みかげのページ に(恐らく)ポアソン分布に基づいた放射線計測の測定シミュレーションがあったのでここから

今,秋葉原で数万円で売っているガイガーカウンターは十中八九 120 cpm = 1 µSv/h あたりです.この計測値を 30 - 60秒積算した平均値を 5 - 10 間隔で表示しています.*1

日本の環境放射線強度はかつて天然ウランが産出された人形峠に接する岡山や鳥取で 0.1 µSv/h 程度.関東近辺では 0.05 から 0.07 µSv/h 程度なので,そのあたりの強度変化はある程度捉えていただきたいところ.なので,(俺定義での)アキバガイガーカウンターで測定するとどうなるか.

シミュレーションの条件は,

  • 120 cpm = 1 µSv/h の ガイガーカウンターを 10 分間動作させた.その間 60 秒間の積算値を 5 秒ごとに表示.
  • 最初の 6.7 分間の放射線強度が 0.075 µSv/h,その後, 3.3 分間 0.125 µSv/h の状態であった.
  • 横軸は実時間(単位:秒).縦軸はグラフの説明のとおり.

私たちがこのガイガーカウンターを通して知りえる放射線の量は青い折れ線の推移しかわからないわけで,対して実際の環境放射線の量は薄茶色のように変化しているわけであって,これでは実際の環境をモニターできるとは言いづらいわけです.

対して,先のリンクにもある 50 万円だか 200 万円するガイガーカウンターだと,

シミュレーションの条件は,

  • 5400 cpm = 1 µSv/h の ガイガーカウンターを 10 分間動作させた.その間 30 秒間の積算値を 5 秒ごとに表示.
  • 最初の 6.7 分間の放射線強度が 0.075 µSv/h,その後, 3.3 分間 0.125 µSv/h の状態であった.
  • 横軸は実時間(単位:秒).縦軸はグラフの説明のとおり.


まあ,これなら測れてるって感じですよね.
以上が,本論でした.